2020年度 ちば認知症相談コールセンター相談データ分析
■2020年度の相談傾向
今年度の相談件数は昨年度より296件増えて1050件(内面談10件)であった。2010年度にコールセンターが開設されて以来最高の相談件数だった。ここまで相談件数が伸びたのは新型コロナウイルス感染症対策に起因するものと思われる。 相談者の家庭環境は、高齢社会を反映し本人の年齢80歳以上が52%、65歳以上を含めると86%が高齢者の家庭である。独居及び夫婦のみの世帯が45%もあり、病気を抱えていても一人で生活をし、配偶者がいたとしても、介護をする配偶者も高齢者であり老々介護をせざるを得ない実態がうかがえる。また実子からの相談が53%(内娘が35%)と最も多かったのは、高齢の親を案じての相談が多かったためと思われる。 主たる介護者からの相談が67%と最も多かった。相談者がすべて主たる介護者ではないが、介護の担い手が多様化してきている様子は分かる。妻や夫、少なくなったが嫁をはじめ、最近では子供たちからの相談が多く寄せられている。その他、兄弟姉妹や婿からの相談もあり、それぞれの家庭の事情により介護への関わり方も違ってきている。認知症本人を抱え将来に対する不安を訴える相談が多いのは事実だが、介護を担っている世代毎に抱えている問題は様々である。それぞれの実情に合ったきめ細やかな社会支援が必要とされる所以である。 コロナ禍でつどいや交流会が開催できないなか、電話相談は施設利用や外出を制限された介護者にとって、安全かつ気軽に話せる場として必要度が増したものと思われる。